まだまだ寒さが厳しい1〜2月頃から、スウェーデンのカフェやスーパーに並び始めるスイーツ「Semla(セムラ)」。スウェーデンでは、長く厳しい冬を経て、春を迎える季節の訪れを告げる象徴とされています。
見た目はシュークリームや最近話題のイタリアのマリトッツォにも似ていますが、味わいは大きく異なります。ブリオッシュより少しずっしりした甘い生地のパンにはカルダモンが練りこまれていて、アーモンドペーストと生クリームをはさんでいます。カルダモンのスパイシーな香りとアーモンドペーストがアクセントになった、大人にも子どもにも大人気の味わいです。
いまやスウェーデンの国民的スイーツともいえるセムラですが、その昔、キリストの復活を祝うイースター(復活祭)から数えて45日前から断食に入るという風習があった頃に、断食前の火曜日(Fettisdag:脂肪の火曜日)に栄養を蓄えるために食べられていたと言われています。
今ではイースター前のFettisdagが「セムラの日」とされ、この頃にセムラをよく食べるという風習に変わってきています。スウェーデンではFika(フィーカ)というコーヒーブレイクの習慣があり、同僚や友人、家族などと一緒に甘いものを食べながらコーヒーを飲んでコミュニケーションする文化が根付いています。セムラはコーヒーとの相性も抜群で、フィーカにももってこいのスイーツです。
北欧料理リラ・ダーラナでは、毎年1月後半ごろからセムラの提供を行なっております。ぜひ一度ご賞味ください。
提供価格:
店内・テイクアウトともに600円(税込)
※人気商品のため、売り切れの場合がございます。事前にお電話で確認いただきましたら、確実にご用意させていただきます。